鳥羽図鑑

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山本周五郎【やまもと・しゅうごろう】

「こんど鳥羽の城中で五点を修築するに当たって、栄三郎に襖絵を描かせることになったのも……」

骨っぽい作風で知られる作家、山本周五郎。鳥羽城の襖絵を描く絵師と、二人の女性の愛の形を描いた小説 『扇野』の一節。この物語は鳥羽の樋ノ山を舞台に展開する。

物語の中で何度か登場する樋ノ山は、日和山の西にあり、中腹にはゆかりの地として「扇野」の石碑がある。ここからは烏羽湾を行き交う観光船、はるかに答志島や神島を望むことができる。