鳥羽図鑑

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伊良子清白【いらこ・せいはく】

水底の泥を逆上げ
かきにごす海の病
そヽり立つ波の大鋸
過げとこそ船を待つらめ

詩人で医者でもあった伊良子清白。烏羽市小浜で20数年を村医として過ごした。医師として村人を診療する傍ら、詩の世界に没頭し、明治の文庫派三詩人と呼ばれた。不朽の名作と賛えられる長詩『安乗の稚児』の一節は、小浜に詩碑が残る。

鳥羽駅からすぐのところには市指定文化財になっている清白の家がある。もとは小浜に建てられ、診療所として使った。一旦は大宮町に移されたが、親族から鳥羽市に寄贈され、再び鳥羽の地に移築された。建物内は自由に入ることができ、診療所として使っていた部屋には当時の机やベッドがそのままに展示されている。