鳥羽図鑑

tokbajo_01

鳥羽城跡【とばじょうあと】

鳥羽市鳥羽

鳥羽城は九鬼水軍を率いた九鬼嘉隆が文禄年間(1592~1596)に築いた。現在は、建物は残っていないが、河口に突き出した土地を川と堀で陸から切り離し、正門である大手門が海に向かって開いている全国でも珍しい水軍の城として威容を誇っていた。
 「城回海、海旋城」。これは、鳥羽藩の儒学者、葦田省甫が書き残した城の姿。「城は海に囲まれ、海は城をめぐる」という当時の城の様子を伝えている。海に向かって開かれた様はあたかも海に浮かんでいるようであったため、当時は「鳥羽の浮城」と呼ばれていた。  
 また、城の海側が黒色、山側が白色に塗られていたため、「二色城」「錦城」とも呼ばれていたといい、鳥羽が海城であったことがわかる再現模型が海の博物館で展示されている。
 現在、城山公園が整備されており、海側からの眺めは爽快。ミキモト真珠島や鳥羽水族館、天気が良ければ、遠くは伊勢湾に浮かぶ離島までが一望できる。桜の名所としても知られ、春になれば桜と海のコントラストが楽しめる。