鳥羽図鑑

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答志島の風景

心地良い潮風。戸口に書かれたマルに八の文字、一家に一台、手押し車の「じんじろ車」、若者が共に寝泊りをする「寝屋子制度」、洗濯物と一緒に揺れる海藻や小魚たち。御食国答志島を歩けば、旅情をそそるひとコマに出会える。人とすれ違うのがやっとの細い路地。迷路のようにつながる路地を歩けば、「どこから来たん」と、島の人たちが声を掛けてくれる。

天気の良い日、島の中は干し物であふれる。それは海藻だったり、小魚だったり。洗濯物と一緒に軒に揺れているのが島の日常。お日様と潮風を味方につけ、それらの味はどんどん増す。

魚が水揚げされる漁港では、活きの良い魚介類が次々と運び込まれる。島には魚屋はない。魚は獲るもの、もらうもの。新鮮で豊富な魚介類に恵まれた日常は御食国ならではだ。