鳥羽図鑑

maruhachi_01

謎の㊇【なぞのまるはち】

答志島

答志島、答志地区を歩いていると、玄関の近くやドアなどに書かれた㊇という謎の符号に出会う。大きく太く書かれたものもあれば、遠慮がちに小さく書かれたもの、中には軽トラックの車体に書かれたものもある。
 これは、八幡さんの厄除けの意味で、八幡祭りで奪い合った神聖な墨を持ち帰り、各家が書く。1年を経て薄くなった㊇も、毎年八幡祭りの日にはくっきりと濃い、真新しい㊇に生まれ変わるのだ。
 この㊇、いつもころからこうして書き始めたのかは、定かでない。古来、海と共に生きた答志地区の人たちが信仰してきた大漁を願う印なのだろう。
 八幡と名が付く神社は全国にある。 ㊇はというと、名古屋市の市章も㊇。こちらは、尾張徳川家の合印を採用したそうだから、ルーツは違えども、どこか歴史的な繋がりがあるとすれば…などと思いを巡らせてみるのも面白い。